= REGION =
REGION =(近親調からの借用Mode)
【19】
【19】 Region(リージョン)
この名はシェーンベルクによって命名されたがシェーンベルクはスケールとして扱い、さらに経過的転調時のスケールまで含めているので、ここでいうRegion とは多少違う。
実はここまでは音楽理論書の旋法の項を調べれば出ています。
しかしこれだけでは、ド、ミ、ソ、の三音を中心にした単純なMelodyのみになり、
実際の音楽の多様なMelodyが全く説明できません。
そこでこれをKey of Cmajor のScale Noteを使用してできる他のMode
【20】
【20】 ここで述べているモードは古典音楽の長音階、短音階に一致するものだけ。いわゆる教会旋法のPhrygian、Lydian、Locrian などは含まれない。
に拡張してみると、次のようになります。

■Key C に含まれる見かけ上の他のMode:REGION
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Region |
: |
近親調からの借用音列(借用できるのは長調か短調で他の教会旋法は借用できない) |
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× |
: |
そのModeのScaleNoteと違うので、Key of C では使用できない経過音(HarmonyのAvoidNoteとは別)。
【25】 この場合、Region はスケールに所属するのではなく、前後の関係、ハーモニーとの関係を考慮して任意に設定できることになる。
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Tetra Chordの経過音は全て使用できる。→【21】
【21】 古典理論の各Scaleでは6と♭6、7と♭7の組み合わせは全て存在しているので使用できる
これらはKey of Cmajor の時に用いられ、転調しているのではないので"見かけ上のMode"となり、単なる"音型"として扱います。
またこの6つの音型はKey of Cmajor にとって最も近い関係にある近親調をなしているグループになっています。
そこでこれらの音型を"近親調からの借用音列である "Region"
【19】
【19】 Region(リージョン)
この名はシェーンベルクによって命名されたがシェーンベルクはスケールとして扱い、さらに経過的転調時のスケールまで含めているので、ここでいうRegion とは多少違う。
と呼ぶことにします。
Cmajor Scaleでは、C自身のモードだけではなく、その近親調のモードをも ScaleNoteを逸脱しないかぎり
【22】
【22】 Scale Noteであることという制約をやめて、各近親調のModeを自由に用いると現代音楽の領域へ一歩踏み込むことになる。
自由に使用できることになります。
実際の多様なMelodyは、すべてこの6つのRegion が刻々と変化し、
組み合わさって成立していると考えることで説明できます。
この時重要なのは、
● Melodyが常に何らかのKeyのModeであるというStyleを保ちつづけている
ということです。さらに、
| ・ |
Chordが直接Melodyに反映されるという隷属的状態から解放され、MelodyのStyleの独自性を確保できる |
| ・ |
同一のKeyの内部であれば、Chordの変わりめもなめらかに説明できる。また逆に異なるChordをひとつのRegionで貫く、というAdlibの世界では常識であっても和声理論では困難なことが簡単に説明できる |
| ・ |
HarmonyとMelody本来の関係を 機能和声【23】
【23】 機能和声:3音(古くは2音)からなるパラメータのような音の組み合わせでTonality が確立される。詳しくはHarmony の項で。
から生ずるTonality【8】
【8】 調性(Tonality)
<1> 広い意味では有調か無調かなど調そのものの存在の有無の性質。
<2>コードやハーモニーを機能和声で分類したときのハーモニーの性質。Tonic , Dominant , Subdominant , Subdominant Minor の4種がある。
通常の西洋音楽はこの調性のつながりで音楽が出来ているので、調性音楽、機能音楽とも言われる。
という形で 明確にすることができる【24】
【24】 これも詳しくはHarmony の項で説明されるが、端的にはAvoid Note を構成音に持つRegion だけが使用できなくなる。
TonalityとRegion
機能進行音によってTonalityが決定すると通常AvoidNoteが生まれ、この音はHarmonyに含めることができなくなる。
また、その構成音にAvoidNoteを持つRegionをMelodyとして採用することはできなくなる(経過音として使用するのはかまわない)

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などの利点があります。
この考え方は
| ・ |
Scaleを変更した場合 |
| ・ |
Scaleを想定しない音楽 【25】
【25】 この場合、Region はスケールに所属するのではなく、前後の関係、ハーモニーとの関係を考慮して任意に設定できることになる。
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さらには
| ・ |
Regionを古典音楽のMajorKey , MinorKeyの音列から他の種のModeに拡張 |
| ・ |
Blue Note Mode (黒人音楽)などの民俗音楽 |
| ・ |
通常のMode ではない、 Serie(セリー)【26】
【26】 Serie(セリー)
'60年代の現代音楽で使われた12音階技法などでMelodyの幾何学的モチーフとして用いられた数音からなる音列。現在はあまりはやらない。
のような幾何学的音列にまで拡大解釈したModernJazzでも有効な考え方です。 |
具体的なAdlib Phrase では、
| ・ |
Region がどのように具体化され (Fragment)【27】
【27】 Fragment(フラグメント)
Regionが具体化され、組み合わされたメロディの断片。文章の文節のようなものだが、音楽の場合は意味だけでなくある程度の時間単位でも区切られる。
、どのように組み合わされるのか |
| ・ |
Region には具体的にどのような装飾音が使われるのか |
| ・ |
Region とRhythm(TempoやSyncopation)の関係は? |
といった問題はまた機会があればお話ししましょう。
以下に簡単な例をあげておきます。(画像をクリックしてください)
■ Key of Cmajor
(C Natural Major Scaleのみを使用した場合)
<Regionの構成>
<装飾音の使われ方>
<Slant Line>
<Melody Shape>
■ Key of Cmajor
(C Natural Major Scaleのみを使用した場合)
<Regionの構成>
<装飾音の使われ方>
<Melody Shape>
■ Key of Cmajor
(C Natural Major Scaleのみを使用した場合)
<Regionの構成>
<装飾音の使われ方>
<Melody Shape>
<Melody Shape>
<2つのSlant Lineの同時進行>
■ Key of Cmajor
(C Natural Major Scaleのみを使用した場合)
<Regionの構成>
<装飾音の使われ方>
<Slant Line>
<Melody Shape>
■ Slant Line【28】
【28】 Slant Line
「傾いた線」の意。
滑らかなライン進行を指すが、複雑なメロディにも"隠された本線"として採用されていることが多い。
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■ Melody Shape【29】
【29】 Melody Shape/
Melodyの周期、Size、傾き、複雑さ、などで決まるMelodyの姿、形のこと。
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■ Call & Response【30】
【30】 Call & Response
呼びかけと答えの意。左右非対称になるようなMelody Shape (各Phrase同志、楽器、セクション同志の関係にも使われる)。
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<装飾音、音の動きの記号>
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D.R. |
Delayed Resolve |
| ・ |
D.R.* |
Delayed Resolve 発展型 |
| ・ |
E.N. |
Escaping Note |
| ・ |
D.M. |
Dominant Motion |
| ・ |
App. |
Diatonic Approach Note
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| ・ |
Ch.App. |
Chromatic Approach Note |
| ・ |
Ch.Pass. |
Chromatic Passing Note |
| ・ |
P.N. |
Diatonic Passing Note |